これまでのブラジル滞在中に撮影した写真を、ちょっとしたストーリーと共に紹介するシリーズ『ブラジルスナップ』を始めることにしました。第1回は今回のブラジル訪問で知り合って一気に仲良くなった友人、Márcio(マルシオ)の一枚。彼の職業は弁護士で、現在はネイマール学院(サッカー選手のネイマールが作った教育施設)の専属弁護士として働いています。普段はビシッとスーツで決めているのですが、この写真は先月中旬のとある週末に、サントス市内のescola de samba(エスコーラ・ジ・サンバ:サンバスクールのこと)のイベントに連れて行ってもらった時のものです。彼が着ているのはそのサンバスクール「Vila Mathias」(ヴィラ・マチアス)のオリジナルシャツで、今年2月のカーニバルのものです。そして右手にはブラジルのビール。サングラスの色がシャツとピッタリ合っています。向こうからビールを片手にゆっくり歩いて席まで戻ってくるその姿は、弁護士というよりマフィアです。実際はとんでもないお人好しで、お金が入ってもすぐ周りの人のためにばっか使ってしまって、あまり本人の元に残らないというタイプの典型みたいな人です。僕もいつも彼が遠回りして車で迎えに来てくれたお陰で、宿泊先から遠いところにあったネイマール学院までいつでも通うことができました。本当に心の大きな人で、僕にとっては大の友人であり、大恩人です。ちなみに、飼っている犬の名前はモンキーです。そのモンキーは別の日に目の前を通った雌犬の後を追ってふらっといなくなって随分僕らを心配させたのですが、家の近くの運河の中にその雌犬といるところを近所の人が見つけてくれました。どういう経緯で犬が川に落ちることになったのか分かりませんが、見つかってよかったです。
以上、ブラジルスナップ第1弾でした。