ブラジル滞在中のスナップを順に紹介していくシリーズ第2弾。
この一枚は2013年に撮影したもので、場所はサンパウロ州グアルジャ市の船着き場。対岸に見えているのが日本でも有名なサントス市です。どう見ても「橋架けろよ」っていう距離なのですが、歩行者も自転車も自動車も皆、船で渡ります。友人によると、橋の建設計画は1973年に発表されて以来、未だ実現に至っていないそうです。最近ではトンネルを掘って繋げる計画が持ち上がっているようですが、橋の遅れっぷりを考えると22世紀までかかりそうです。別の友人は「この国にはいつも『計画』だけが存在する」と言っていました。何とかならんかね。
ちなみにこの渡し船、サントス側からグアルジャに渡るのは無料なのに、グアルジャ側から乗る場合は有料です。歩行者は2.5レアル(100〜120円)で車は10レアル弱(400〜500円)。あ、でも自転車だけはなぜかどちらも無料です。この料金体系の謎は色々な人に聞いてみたのですが、未だに答えは掴めていません。それ以外には自動車用の船の順番待ちの渋滞。これは明らかに非効率なので、すぐにでも解決すべきです。
というように色々気になることはあるのですが、それでも2013年、2015年と続けてグアルジャ市にホームステイした僕にとって、サントスへと渡る度に眺めたこの景色はブラジルで最も馴染み深く、また懐かしいものです。何だかんだで個人的には大好きな風景です。