ブラジルのホテルマン

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地球の反対側の国ブラジルの様子を写真とともに紹介するシリーズ「ブラジルスナップ」。暫く間が空いてしまいましたが、久々お届け第6回です。今回はブラジル最後の1週間に泊まっていたサンパウロ市内のホテルの受付スタッフ、クレベルのスナップです。普通にビジネスマンがたくさん泊まっている、ちゃんとしたホテルチェーンの受付スタッフの、仕事中の1枚です。もうこの説明だけで既に伝わったことと思いますが、ブラジルをはじめとするラテンアメリカでは、たとえホテルのような「公」の性格が強い職場においても、そこで働く人達は人間としての素の表情を隠しません。もちろん最初からこんな砕けた態度で接してきているのではなくて、この写真に写っているのはあくまでお互い完全に打ち解けた後の表情です。でも日本社会と比べて考えたら、そもそもホテルマンと客の関係で短期間でここまで打ち解けること、人間としての関係が成立してしまうこと自体が新鮮だったりしますよね。こちらが「ポルトガル語(=相手の言葉)で」「積極的に話しかける」こと、あとは「冗談を含む、別にしなくてもいい話をする」こと。この3つが揃ったコミュニケーションを真心をもって(これが一番大事)行えば、公的関係から一歩踏み込んだ、人間と人間の心地良い関係に入っていけることが多いです。特にこの写真のクレベルとはすぐに打ち解けたので(チェックインの時にドラゴンボールの話とかで盛り上がった)、滞在中はホテルのロビーを通るたびに軽いノリで挨拶の声を掛け合うのが楽しみの一つになりました。皆さんもブラジル(ラテンアメリカ)旅に出かけた際は、是非人間として素の態度で、積極的に交流をはかってみてください。日本では簡単に友情が成立しないような場面で、素晴らしい友人と出会えることもあるかもしれません。