黒澤明に学ぶ傑作の作り方

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さっき久しぶりに黒澤明語録を開いたら、こんな言葉が目に留まりました。

傑作にしたければ、自分が本当に創りたいものを創ることだ

曰く「自分が本当に描きたいというものは、もの凄く具体的に想像出来る。興味があるのだから、いくらでも探求出来るのだし、努力出来るのは当たり前じゃない。だから、傑作を創りたければ、自分が創りたいものを創るのが得策だろう」と。

励まされる言葉です。「他者が作って欲しいと望んでいるもの」と「自分が本当に創りたいもの」の間で勝負することも大切ですが、そうでなく一直線に「自分が本当に創りたいもの」を突き詰め切った結果として、はじめは別の何かを望んでいた他者も「あ、それならむしろそっちの方がよかった。好きなように作ってくれてありがとう。お陰で自分でも知らなかったけど、自分がそれを望んでいたことが分かった」と、言ってくれることもあるものです。

と、自分に言い聞かせる今日この頃。


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