ディミトリ・マルセウの浮かぶ家

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前回に続いて、ポーランド出身の建築家ディミトリ・マルセウ(Dymitr Malcew)の作品を紹介します。どうやら彼はシンガポールを拠点に活動しているようですね。そんな彼の作品の中で前回ご紹介した「Treehouse」に次いで目を引いたのが写真の作品「Floating House」。Floating は「浮いている」という意味の形容詞で、元は「浮く」「漂う」等を意味するfloatという単語から来ています。つまり「浮かぶ家」ということです。ワクワクするコンセプトですね。あとこの写真、建築作品のプレゼン素材としてでなく、写真作品としても好きです。この写真飾るだけでも気持ちが開放的になりそうです。他にももう何枚か写真があるので紹介します。

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これリゾートとして最高ですね。貸別荘の需要めっちゃありそう。この作品は、水上の建造物を専門に扱うフランスの開発業者から依頼されてデザインしたものだそうです。テーマは「自然」「開放性」「贅沢ながら簡素なライフスタイル」で、周囲の環境への影響を最小限に止めながら自然と共にある、シンプルで贅沢な生活を送るための家として設計されました。水上に浮かんでる時点で「近所の目」もないので、全面ガラス張りにして周囲の風景を贅沢に味わえる作りとなっています。文字通り浮かんでいるので、水上を自由に移動できます。もちろん桟橋や船着き場に繋ぐこともできます。まあ近くの港に行ってこんな家が繋げてあったらびっくりですけどね。鳥取も誰かやらないかな。湖山池(鳥取が誇る日本一大きな「池」)なんて家の一つ二つ浮かんでても問題なさそうですけど。あるいはジオパーク界隈の海側からしか行けない海岸らへんとか。しかしこういうことを書くと本当に実行しそうな友人が近くにいるので鳥取は恐ろしいです。既にモバイルハウス一軒作ってるし。

それにしてもこういう作品に出会うと、単に面白いだけでなくこちらの頭も柔らかくしてもらえますね。とってもいい刺激になります。ディミトリ・マルセウ作品をもっと見たい方は彼の公式サイトを覗いてみて下さい。

最後に、こんな作品を作るディミトリ・マルセウってのは一体どんな人物なんだと思った方のために、彼自身の写真を載せておきます。彼の名前で検索しても、本人の写真は公式サイトに載ってるこの一枚以外見つからず、ひたすら作品の写真ばかり出てきます。建築家ですね。

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