数日前のことですが、家に帰る途中で妻に「炭酸のジュース」を頼まれて近所のコンビニに寄ったところ、気になるボトルを2つ見つけてしまいました。イタリアンライム味のファンタと、メキシカンライムのトロピカーナ。まず最初にイタリアンの方を見つけて、ライム味ってだけでもちょっと興奮したのですが、視線を移すと何と他でもないメキシカンライム味なんてものがあるではないですか。炭酸ジュースを待っている我が妻はハーフメキシカンで、僕自身も1年間メキシコに暮らしたどころか、屋台のタコス屋として夜な夜なトッピングのライムを切っていた過去があります。ライムのかかってないタコスなんて汁の入ってないラーメン並にありえないと思って生きているメキシカンライム党の僕としては、こんな商品を出されたら釣られずにいる方が無理というものです。
しかしながら、もう一方のイタリアンライムも同じライムですし、ことによっちゃあジュースとしての美味しさはこちらの方が勝っているかもしれません。そう考えた僕は、ほぼ同じタイミングで語呂もピッタリな2種類のライム味のジュースを、味比べのために両方買って帰るという、2社共謀の販売戦略かもしれないこの状況に見事に引っかかった消費行動を選択したわけです。
で、結論から言うと、僕はどっちかどうだったかよく考えないまま両方とも飲んでしまったので、結局判定できていません。ここまで書いといてすみません。何も考えずに両方飲んでしまってたの、今思い出したんです。ただ、メキシコの血を引く僕の妻はしっかりと判定を行っています。結果は何と、イタリアンライム(ファンタ)の勝利です。曰く、イタリアンライム味の方が「自然な味がした」とのこと。メキシカンライム(トロピカーナ)は、判定者がメキシコ人という圧倒的有利の状況にもかかわらず負けてしまったわけですから、僕としてはかける言葉も見つかりません。一方、コカコーラ社はやりますね。流石という他ありません(まあ、あくまで我が家での評価に過ぎませんが)。そういうわけで僕は今夜、喉の渇きを癒すため再びコンビニに行って、勝利者であるファンタのイタリアンライム味だけ(と妻に頼まれたピルクル)を買って帰り、今まさにこの瞬間ブログを書きながら飲んでいるというわけです(下の写真)。いやはや、勝負の世界は厳しい。
というわけで、特に中身も深みもないようなテーマでつらつらと書いてきてしまいましたが、読者の皆さんも話の種に、よかったら2本のライム味炭酸飲料の味比べをしてみてください。そしてもし仮に皆さんも我が家と同じ判定結果になったとしても、メキシカンライムそのものへの評価は下げないでください。メキシコ人の魂である国民食タコスは、刻んだ玉ねぎとパクチーをまぶし、サルサを垂らし、最後にライムを絞って初めて本物の味が完成します。つまり、ライムはメキシコ人の魂を成す大切な一部なんです。大事なんです。なので、日本で売ってるライムの値段あとちょっとでいいから安くならないかなあとスーパーに行く度に思っています。何の話でしょう。ライムの話でしたね。これ以上広げるのもどうかと思うので、今回はもうこの辺にしておきます。今度タコスの作り方についても書きますね。ご期待ください。