ファッションブランド matohu(まとふ) のオンラインショップがオープンしました。本ブログでファッション関連の記事を書くのはおそらく今回が初めてですが、このmatohuというブランドについては個人的に特別な思い入れがあって、以前から何か書きたいと思っていました。少なくとも表現という領域において、おそらく僕が人生で最も直接的な衝撃と影響を受けたのがこのmatohuというブランドであり、そのデザイナーさん達です。僕にとって人生の師であり、背中を追い続けている大先輩であるmatohuさんの活動や考え方、そして一連の作品群は、かれこれ10年以上、僕の人生におけるひとつの「基準」であり続けています。その魅力や僕がこれまで学んできたことについて、本ブログでもその一部をお伝えしたくて以前から書こう書こうと思っていたのですが、考えれば考えるほどに、それが自分の人生の核の部分に限りなく近いテーマであることに気付かされて圧倒され、結局何も語れぬまま現在に至っていました。そうしたら今朝、オンラインショップ開店の旨を不意に知ったので、あまり難しいことを考えず、とりあえずその件についてパッと書いてみることにしたというわけです。取っ掛かりというか、きっかけと勢いというのはその瞬間に捕まえないと次いつまた得られるか分かりませんからね。
というわけで大変前置きが長くなりましたが、まずブランドそのものについて簡単にご紹介します。matohuは、デザイナーの堀畑裕之さん・関口真希子さんご夫婦が2005年に東京でスタートしたファッションブランドで、「マトウ」と読ませるこの屋号には以下の2つの意味が込められています。
「纏う」:たんに服を着るだけでなく、積極的な美意識で身に「纏う」様子
「待とう」:性急に消費し捨てるのでなく、固有の美意識が成熟するのを「待とう」という呼びかけ
いかがでしょうか。この屋号の由来を知っただけで既にファンになった方もおられることでしょう。ブランドの持つ哲学と美学がここまでシンプルに美しく表現された屋号を、少なくとも僕は他に知りません。これこそ文字通りの意味で「お洒落」ということなのだと僕は理解しています。
そんなmatohuがデザインする服のコンセプトは「日本の美意識が通底する和でも洋でもない服」です。これは具体的に見た方が早いでしょうね。Googleで「matohu」と入力して画像検索を行うと、同ブランドの圧倒的な世界観がぶわっと目に飛び込んできます。以下がその様子です(画像をクリックしていただくと検索結果のページにリンクします)。
さて、今回はオンラインショップ開店についての記事でしたので、そちらに話を戻します。上に紹介した画像に掲載されているのは主にファッションショーでお披露目された際のものですから、どちらかというと購入用の商品というより鑑賞用の作品に近い印象を受ける方も多いかと思いますが、オンラインショップのコンセプトは「ファッションショーとは一味違うリアルスタイルのmatohuコーディネイトの提案」(matohu公式サイトより)ということですので、安心してご覧いただけると思います。本記事のタイトル画像がその一例ですが、以下に他の商品も幾つか掲載します(画像引用元はいずれもmatohuオンラインショップ)。
こんな感じです。いかがでしょうか。お気に召した方、ご興味を持たれた方は、是非実際にオンラインショップを覗いてみてください。ブランドそのものの公式サイトと併せてリンクを載せておきます。
ちなみに現在公開されているショップサイトはプレオープン版で、12月に本格版がグランドオープンとのことです。本格版の公開が今から待ち遠しいです。
以上、ファッションブランドmatohuの簡単なご紹介と、オンラインショップ開店のご案内でした。
いやはや、遂にmatohuについて書いてしまった(なぜかドキドキしています)。今回を皮切りに今後、ちょくちょく他にも色々書いていこうと思います。それはそうと、鳥取に拠点を移してからのこの何年、僕自身がmatohuの展示会にもお店にも全く行けていないので、こうして色々書いている間にそのためだけにでも久々に東京さ出てみようかな、という気になってきました。書いてみるものですね。
最後になりましたが、雨が続き、空気も冷んやりしてきた今日この頃、我が寺子屋の生徒達も頭痛やら喉の痛みやらで体調を崩し、僕も喉を少々痛めております。本ブログ読者の皆様もくれぐれもご自愛ください。
それではまた。