知られざる雪国、鳥取の冬

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県外、特に東日本の人にはほとんど知られていないようですが、鳥取って実は雪国です。何となく西の方、南寄りの方にあるから、というのと、砂丘(≒砂漠=暑い)のイメージが強過ぎて想像できない、ということのようですが、西とか南とか砂丘とか関係なく、ここは日本海側なのです。だから雪も降ります。雨が多いので有名ですが、雪も降るのです。

今週末列島に襲来した寒波はこの鳥取にもしっかり押し寄せていて、昨夜から一気に街が白くなっています。ご覧の通りです。

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雪って積もる時はあっという間に積もるので、瞬く間に景色が真っ白に変わっていました。近くのコンビニまでの行き帰りの間に、車が2回滑りました。タイヤは交換済みですが、やはり夜の新雪が固まった道というのは滑りますね。

とはいえ僕が幼い頃は山間部じゃなく市内でも1メートル近く積もるなんて珍しくなかったような記憶があるのですが、やはり温暖化の影響か、年々雪の量は減ってきています。今年も天気予報見て「来週降るらしいで」みたいなのが数回ありましたが結局この週末まで殆どまともに降りませんでした。昨年も大して降っていないし、あまり雪が少ないとスキー場が困るので、そのあたりも考えものです。気が付けばかれこれ20年近くスキーから遠ざかった人生を送っていますが、子供の頃は毎週のようにスキー場に通っていました。今は8ヶ月の息子がもう少し成長して大きくなったら、家族でスキー場に遊びに行こうと思っています。子供が生まれると、こういう形で遠ざかった場所にまた帰る機会を得られるのは恵みですね。

というわけで、この週末は久々の雪国感を楽しんでいます。幼い頃は愛すべき存在でしかなかった雪も大人になると憎むべき存在に変わっていく、という方も多いようですが、僕は雪って今でも嫌いじゃないです。雪かきも嫌いじゃないし(めっちゃいい運動になるのでむしろ好き)、雪景色も好きです。もちろん雪で色々な現実的な苦労をされる方がおられるのも重々承知していますが、なるべく人が困らない範囲で、風情を楽しめる程度にはしっかり降ってくれると嬉しいな、なんて都合のいいことを考えながら生活しています。それに自分の子供にも、春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪というこの四季の豊かな世界を存分に味わって育ってほしいので、今回降ってくれた雪は、息子が初めて目にした雪という意味でも思い出深いものになりそうです。

繰り返しますが、夏は海に入れて、冬は雪を楽しめる、季節の味わいが豊かな鳥取です。この街に暮らせば情緒も豊かになること請け合いです。移住先の街として日本一人気があるというニュースもちょっと前に出ていましたが、鳥取、いい所ですよ。住みたい人は是非、あまり深く考えずにどうぞ。仕事は探せばあるし、なければ創れます。雪も降ります。是非。