映画を観ました。邦題は『きっと、星のせいじゃない』。ブラジル滞在中に現地で仲良くなった子がお薦めしてくれた作品です。しかも、帰国する前に別の友人の店で妻が何も知らずに買ったTシャツが、同じくこの映画をモチーフにしたものでした(下の写真)。星の数ほど映画がある中、こういう形で縁ができた作品というのは観たくなります。どうやら昨年日本で公開されていたようですが、鳥取に住んでいるとなかなか情報が入ってこなくなりますね。
ちなみにこの映画、ブラジル版の題名は『Culpa das estrelas』で、訳すと「星のせい」っていう意味です。それで邦題を調べてみたらブラジル版と真逆のこと言ってるので、大元の英語版原題を見てみると、上の写真の通り『The fault in our stars』つまり「星のせい」でした。やっぱ逆じゃん。さらに題名の由来も気になるのでちょっと調べてみたら、こんなブログを見つけました。ご参考までに。
それにしても洋画を日本で公開する時に「雰囲気」でタイトルを付けるこの傾向、いい加減やめてもらいたいのですが、何とかならないのでしょうか。残念ながらこの方が売れるんでしょうね。とはいえ別の映画で『The Shawshank Redemption』を『ショーシャンクの空に』と訳したケースなんかは、「雰囲気訳」で改題して成功した例かもしれません。原題通りに直訳して『ショーシャンクの贖い』で公開していたら、クリスチャン文化の薄い日本では意味が理解されにくい上、表現が硬くて売れ行きも変わっていたかもしれませんが、どうなのでしょうか(ちなみに本国USAでもタイトルを観て敬遠した人は多かったようです)。映画が商品である以上は「売る」というのも大事なことですし、微妙な問題ですね。
閑話休題、今回ご紹介する映画の予告編です。
「ベタなラブストーリー」と言ってしまえばそれまでですが、そもそも恋愛なんて「ベタ」なもんです。この映画のヒーロー、オーガスタス青年はとっても素敵でした。後半のガソリンスタンドのシーンも圧巻です。
個人的な感想としては、この映画を観て「命を燃焼させて生きる」ことへの憧れと渇望感を改めて強くしました。口で言うのは簡単な「今を生きる」という姿勢を貫く彼らの姿が「眩しく」見えたのは、僕が大人になったからというよりは、彼らの命の燃焼の輝きのゆえだったと思っています。そんな映画です。
ご興味を持たれた方は是非。