今年4月、約1年半続けた寺子屋を一度完全閉館して夫婦で南米へと旅に出ました。実はこの時「場合によっては南米に完全移住」という選択肢も脳裏にチラついていました。しかし約80日間の現地滞在中に様々な教育現場を訪ねて回るうちに、逆に「改めて日本で教育・文化の仕事を頑張ろう」という気持ちになっていったのです。そこで7月に帰国してから、寺子屋運営をはじめとした日本での教育文化活動を再開するための新拠点を作るべく、場所を探していました。帰国日から約数ケ月、様々な選択肢を検討しながら「急がず慌てず」をモットーに最適な場所との出会いを待ち続けた結果、今月に入って遂に「ここだ!」という場所と出会うことができました。大家さんが親しい知人の親しい方だったというご縁にも恵まれて、21日から新拠点への出入りを開始しています。
最終的に直感に従って借りたその場所は、いざ入ってみると随分と広く、これはもう色々なことができそうです。遊び心に溢れた楽しい場所にして、まずは僕が毎日何時間でもいたくなるような空間を作ることを第一に考えています。少なくとも今後暫くは自分の人生のそれなり(あるいは大半)の時間をそこで過ごすことになるわけですから、まずは他ならぬ自分自身がそこにいるだけで「ときめく」ような空間でなければ何事も始められないし、始めたって続きようがありません。
となるとブラジル・メキシコを中心としたラテンアメリカのテイストは意識せずとも取り入れていくでしょうね。各国音楽が流れ、非日常性を感じられる場所で、かつ様々な外国語や文化にアクセス可能な場所にしたいものです。どういう場所になるのだろう。僕自身はDIYの能力も低く、図画と比べて工作は苦手な方なので、自力で場所を作り上げていく力ははっきり言って低い人間です。なので、ハード面では親しいデザイナーさんやDIY能力の高い友人等の協力を得ながら、自分が持っているソフト面の強み(哲学・思想・コンセプト等)をしっかり反映させた空間を作っていけたらと思っています。
いやーどうしよう。楽しみです。楽しくて飽きの来ない、アホみたいな空間になりますように。