鳥取で生まれ育った僕は、高校卒業後、東京や海外で暮らした独身時代を経た後、結婚と同時に再び故郷での生活を選んで今に至るわけですが、この街を気に入っている幾つかの大きな理由の中に、「空が大きく夕焼けが美しい」というのがあります。
僕が住んでいる鳥取市は、一応県庁所在地ということもあり、ひとまず普通の「都市生活」が送れるだけの便利な環境は整っています(お陰様でスタバもできましたし)。そんな便利な暮らしをしていながら、海も川も、しまいにゃ砂丘まで近くにあって、夕焼け鑑賞の場所には全く事欠かないわけですから、贅沢という他ありません。
そもそも都会ではないので特に高いビルや建物もなく、わりと市内の何処からでも広く大きな空を眺めることができますし、夕焼けも見られます。その上で前述したような海やら川やら砂丘やらがあって、車でちょっと移動すれば静かな場所で落ち着いて空や景色を眺めることができるのです。実際、夫婦で(今は息子も一緒に)ただ空や夕焼け(あるいは海)を眺めるためだけに車を走らせることは普通に生活の一部になっています。また、自分の寺子屋の生徒達を連れて夕焼け鑑賞に出向いたこともありました。
ちなみに上の写真は、昨日の夕焼けです。買い物のついでに近くの港の方まで行ってみたら、こんな綺麗な空が広がっていました。昨日のこの空は必ずしも「圧倒的」という種類の夕焼けではないかもしれませんが、木々のシルエットの上にきれいなグラデーションを描くこの空模様、僕は結構好きでした。この日は青と黄色の夕焼けでしたが、真っ赤な日もあればピンクや紫の日もありますし、オレンジの日もあります。雲が鮮やかな日もあれば、雲一つない日もあります。
そんな様々な空模様を日常の風景として味わえるのは、この街で暮らす醍醐味の一つです。この大きな空と様々な夕焼けに魅せられて育った者の一人として、親となった今は息子にも様々な空と出会って欲しいなと想います。
美しい夕焼け空と出会いたい方は、是非一度鳥取まで。広くて大きな空が待っています。