バルセロナの路上ギタリスト

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新年の記事でも書きましたが、2016-17年の年末年始はバルセロナで過ごしていました。僕にとって初の欧州訪問だったのですが、本ブログ上でこの旅の話を色々書くと宣言してから全く何も書かないまま、既に1年近くが経とうとしています。酷い話です。このままでは本当に色々なことを忘れてしまいそうなので、遅ればせながら記憶を辿って旅の記録と記憶をここに残しておこうと思います。

というわけで、最初の第一歩。今回は滞在2日目12月30日の市内散策中、カテドラル前で遭遇した路上ギタリストの紹介をします。上の写真のお兄さんですが、動画も撮らせてもらったので載せておきます。

昔から旅先で出会った曲のCDを買って、文字通り旅の記憶を留めるためのアルバムとして残すことにしています(あるいは曲名等をメモして帰国後に改めて探し、入手します)。このバルセロナの旅では、このお兄さんの自主制作CDを買って帰って、帰国後しばらく自分の仕事場で流していました。何を買うかはその時その時の出会いに委ねているので、この旅のように路上ミュージシャンのCDを買うこともあれば、現地で流行っている有名な曲のCDを買ったりすることもあるのですが、いずれにしても、日本での日常では決して耳にすることのない音楽を旅先から持って帰ると、その音色やリズム、声や旋律が旅の記憶をいつでも鮮明に蘇らせてくれます。記憶といっても色々な記憶がありますが、音楽が貴重なのは、他でもない「感情・感覚の記憶」を瞬く間に復活させてくれることです。写真や日記というのも大切ですが、これらだけでは「その場で生まれた感覚、抱いた感情」を正確に記憶にとどめておくことはなかなか難しいのが現実です。でも、音楽(あるいは香り)にはそれができます。

このギターの旋律に導いてもらいながら、決して忘れたくないバルセロナの記憶をこれから少しずつ取り戻していこうと思います。