2018年になりました。明けましておめでとうございます。
今年は鳥取市内の自宅で、家族で静かに穏やかに新年を迎えることができました。
昨年末は家族と離れてバルセロナで年越しを過ごしていたので(以前お世話になった知人からの依頼で個人旅行の通訳&アテンドをしていました)、長男誕生後初めて家族揃って年を越したことになります。そのバルセロナ滞在は12月29日出発の1月4日朝帰国だったため、ちょうど年末年始の間だけ日本から姿を消して、戻ったら知らん間に年が変わっていたような不思議な感覚を体験することになりました。「節目」や「区切り」の実感がないまま2016年から2017年へと移行したような感覚です。それは何だか「2年で一区切りの時間」の中を生きているようでした。そういう意味ではこの度の年末は「長い2年」がようやく一区切りついたような、安堵に近い気持ちで迎えました。(ちなみにバルセロナでの年越しについては、最後のカウントダウンに合わせて1秒に1粒ブドウを頬張りながら新年を迎えるという伝統があるようで、僕もそれを体験しました。)
さて、というわけで2018年になりましたので、本ブログ上でも新年の目標を掲げておくことにします。正月の間にまだじっくり考えようとは思いますが、現時点で明確になっている限りの目標として、今年は以下のことを大切に過ごしたいと思います。
・生活の優先順位を「家庭>学び>仕事」とする
・上の優先順位を守りながら、仕事は最低限の時間で最大限の成果を出す
・読書(特に文学)、映画鑑賞、トレーニングの時間を継続的に確保する
・ブログをもっと頻繁に更新し、積極的に発信する
・創作活動に力を入れる
・以上を実現すべく時間を上手に管理する
以上6点です。
昨年は長男が1歳を迎える5月までは圧倒的に「家庭」を中心とした生活を送り、5月以降は32年の人生で初めて「仕事」を中心とした生活にシフトさせるということをやってみました。その結果、「仕事」中心の生活というのがどういうものなのか、実感と共にその本質部分は理解することができました。結論から言えば、それがいかに自分が望む(自分にとってしっくりくる)ライフスタイルから離れたものであるかをしっかりと確認できました。
そこで、今年は改めて、従来通り「家庭(家庭的責任)」を最上位にしながら、かつ自分自身のための「学び(純粋な自己研鑽)」の時間を優先的に確保した上で、「仕事(社会的責任)」にも向き合っていくことにします。「仕事の手を抜く」とか「仕事を怠ける」という意味ではありません。上にも書いたように、この優先順位を貫くことを大前提にした上で、仕事の面においても昨年と同等以上の成果をきちんと出し続けることを目指すということです。つまり、仕事にかけられる時間の上限が必然的に決まってくるような生活をした上で、成果の面で妥協しないということです。そもそも「仕事中心に生活して仕事で成果が出る」というのは、ごく当たり前の現象です。それを最優先にして他のことを後回しにしているわけですから、ある意味結果が出ない方がおかしいわけです。
僕はもともと働くのが好きな人間ではありませんが、昨年は働くことの楽しさや面白さ、充実感を色々体験できました。むしろそれゆえに、「仕事にのめり込む」という状態がどのようにして発生していくのかをよく理解できた気がします。これはなかなかの誘惑でした。が、この誘惑を断ち切って、今年は再び仕事の優先順位を下げて生活しようと思います。優先順位を下げながら成果を妥協しないためには、昨年以上に頭を使って過ごさないといけません。ここが今年の挑戦です。
本に関して言えば、読みたい作品は既に幾つかあります。まず、大学生の教え子から読むよう義務付けられた『細雪』(谷崎潤一郎)を今年は読み終えたいと思います。あとは、昨年秋に文庫版が刊行された『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ)も読みたいですね。イシグロ作品は過去の全作品を文庫版で揃えてしまっているため、最新作だけ単行本で買うのもしっくりこなくて文庫版刊行を待っていました。しかしそれこそ昨年後半は「仕事人間」をやっていたので、全く手に取る時間がありませんでした。今年は読みます。それと、カルロス・ルイス・サフォンの“El Laberinto de Los Espíritus(魂の迷宮)”も読みたいです。せっかくバルセロナからスペイン語の原書を買ってきたのに、全く読まないまま1年を終えてしまいました。そろそろ日本語版が発売されてもおかしくないので、スペイン語で読み始めねばなりません。あとは、一昨年ブラジルで買ってきたパウロ・コエーリョの伝記も課題図書です。こちらはポルトガル語の勉強も兼ねて読もうと思っています。
他にも数学の勉強とか歴史の勉強とか、英語・ドイツ語の勉強とか、色々やりたいことがあります。そのためにも、とにかく時間の管理が今年の最重要テーマになりそうです。それに、特に今年の目標は1日1日の過ごし方の積み重ねが達成への近道になりそうです。
というわけで今日から始まった2018年、1日1日目標を達成するつもりで大切に過ごしていこうと思います。