読書好きと書物好き

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僕は本好きには少なくとも2種類のタイプが存在すると考えていて、「読書好き」と「書物好き」という風に区別して呼んでいます。別の表現を使えば、それぞれ本を「読む人」と「鑑賞する人」という呼び方も可能です。

前者は本に書かれている内容を読むのが好きな人です。つまり、本来一般的に言うところの「本好き」です。

一方、後者は本を読むことそのもの以上に、物品としての書物を愛する傾向のある人です。「書物フェチ」という表現でもいいかもしれません。

で、僕はどちらのタイプかというと、完全に後者の「書物好き」です。

もちろん読書も好きですし、読むことの充実感や幸福感は知っているつもりです。ただ、よりどちらの性格が強いかと尋ねられたら、間違いなく後者の方です。逆に完全なる「読書好き」の側の人を大学の文学部で何人も目の当たりしたので、あの時に自分がどちらの側の人間なのかよく分かりました。

以前は「読書家でない自分」をかなりネガティブに捉えていたのですが、この二分法で本好きを区別する考え方に改めてから、一気に気持ちが楽になりました。読書は読書で自分なりのペースで楽しみながら、「書物好き」としてデザイン的に完成度の高い本を探して、そういう本が並んだ魅力的な本棚をデザインすることを完全に趣味として楽しめるようになりました。ちなみに上の写真は、世界各国の書店で買ってきた本に日本語の本を数冊混ぜて並べたのを撮った写真です。やはり書物は美しいです。

と言いつつ、ですが、やはり本というのは内容とセットのものなので、内容も素晴らしくてデザイン上の完成度も高い、「読書好き」も「書物好き」も満足させられる本こそ、やはり最も素晴らしいものだと感じます。そんな1冊を求めて、今日も書店通いを続ける人生を送っています。