学生時代にメキシコで約1年間暮らした時に使っていた携帯電話を紹介します。時期は2009年8月〜2010年9月で、日本で最初にiPhone(3G)が発売された2008年7月からちょうど1年が経ったくらいのタイミングで渡航しました。渡航前に日本で使っていたのがいわゆる「ガラケー」(パカパカ開くタイプ)で、1年後に帰国した折には友人から貰った使い古しのiPhoneを持ち込んで契約しましたから、ちょうど日本社会でスマホが主流になっていく過渡期のタイミングでメキシコにいたことになります。
そんな日本のケータイ事情大転換期にメキシコで僕が使っていたのが、下の写真の携帯電話です。
主に使っていたのが左の方で、右の方は日本から友人が訪ねてきた時の連絡手段として後で買い足したものです。友人が帰国した後は予備として使っていました。2台とも当時のメキシコで最安値の端末で、価格は約300ペソです。当時のレートで1ペソ7円くらいでしたから、それぞれ約2100円ということになります。画面は左のNOKIAが緑一色で、右の方はカラーです。ちなみに今ネットで調べてみたら、それぞれ「NOKIA 1200」「ZONDA 130」という端末だそうです。ZONDAはメキシコのメーカーだと今初めて知りました。(この両端末についてまさかの解説記事を見つけたので、主に僕の個人的なメモとしてリンクを貼っておくことにします。)
契約形態はどちらもプリペイドで、使いたい分の金額をその都度お店のレジ等でチャージしていました。意外と住宅街の個人商店みたいなところでも普通にチャージができて、その気軽さ手軽さたるや、なかなか便利でした。ある番号に掛けると残高を教えてくれるサービスがあって、その数字を聞き取れるようになるのを頑張った記憶があります。
今改めてこの端末を見ると、なかなか隔世の感がありますね。
ある意味メキシコ滞在中の一番の相棒だったのがこの携帯電話なので、2台とも今でも捨てずに持っています。このレトロ感が大好きでした。
今も上のこの写真を見て、ボタンの感触や画面に映る文字を思い出すだけで、様々な記憶が鮮明に蘇ってきます。2010年に帰国して以来、行こう行こうと思いながら結局一度も戻れていないのですが、こうして色々思い出すと一気に懐かしさが込み上げてきます。
今まで「過去を語る」ということにはあまり前向きに取り組んできませんでしたが(「過去を語り始めたら老人」とあまりに強く思い込み過ぎていたのかもしれません)、こうして少し語るだけで、まさに今この瞬間も様々なことを思い出していて、驚くと共に、少々感動すらしています。せっかくブログという媒体があるので、過去の記憶を辿るツールとしても有効活用しようかしら。色々思い出すって良いことですね。元気が出ます。
というわけで、メキシコの携帯電話のお話でした。
図らずも、一気にメキシコに戻りたくなりました。