暑い夏に圧倒的にオススメしたいブラジル音楽の名アルバムがあるのでご紹介します。Natiruts(ナッチフッツ)というレゲエバンドがリオデジャネイロで行ったアコースティックライブを収録したアルバム “Natiruts Acústico no Rio de Janeiro” です。(タイトルを英訳すると “Natiruts Acoustic in Rio de Janeiro” )
レゲエなのでブラジルのオリジナルジャンルというわけではありませんが、リオデジャネイロの丘の上で、海と街並みを背景に上演されたこのアコースティックライブの雰囲気は素晴らしいです。涼やかで軽やかなサウンドを肩の力を抜いて楽しむことができます。我が家の3歳児でもすっかりハマっているくらいなので、子供から大人まで好きになれる名盤です。
さて、音楽についてテキストでいくら説明したところで伝わるものでもないので、同アルバムの中から個人的に気に入っている曲のリンクをそのまま載せることにします。
1曲目:Você Me Encantou Demais(You Enchanted Me Too Much)
タイトルを直訳すると「君は僕をあまりに魅了した」です。もう少し自然に訳すと「君の魔法にかけられた」みたいな感じでしょうか。歌詞の一部を以下に訳して紹介します。
O que eu desejo a você
僕が君に願うこと
É que os deuses do amor estejam a te proteger
愛の神々が君を守ってくれますように
E que o verão no seu sorriso nunca acabe
君の微笑みの夏がいつまでも終わりませんように
E aquele medo de viver um dia se torne um grande amor
あの生きる恐怖がある日大きな愛に変わりますように
熱いラブソングですね。サウンドは上述したように涼やかで軽やかなのですが、同時にとてもロマンチックでもあります。大好きな曲です。
2曲目:Já Chorei Demais(I already cried too much)
タイトルは「もう十分泣いた」という意味です。インパクトのあるタイトルですね。歌詞の冒頭を日本語にしてみます。
Já chorei demais
もう十分泣いた
Agora quero renascer
今は生まれ変わりたい
Soltar a voz que há dentro de mim
僕の中に在る声を解き放ちたい
こちらはラブソングというより、自己の内面・自らの生き方を見つめるような内容の歌です。切なさと温かさが入り混じったサウンドとメロディーが感傷を誘います。
続いて3曲目、といきたいところですが、正直言ってこのアルバムはどの曲も良いので、上の2曲を聴いて気に入った方は是非アルバムを最初から通して聴いてみてください。曲から曲の流れもとってもスムーズなので、アルバム全体でひとまとまりの感覚で聴けると思います。
余談ですが、この前6年ぶりにリオに行った時、訪ねた先でこのアルバムの曲が流れていました。2012年の作品ですが、ブラジル本国でもまだまだ生きている名盤です。
Apple Music でも Amazon Music でもSpotify でも聴けるようなので、是非。
CDで持っておきたい方は下のリンクをチェックしてみてください。